2026年現在、訪日外国人観光客数は年間4,200万人を超え、過去最高を更新し続けています。その中で、集客の勝敗を分けるのは「いかにSNSで発見されるか」です。最新のトレンド予測と、インバウンド施策で成果を出すための「インフルエンサー活用術」について、実務的な視点で解説していきます。
1,なぜ旅行インフルエンサーが重要なのか
訪日外国人観光客の旅行スタイルは、ここ数年で大きく変化しています。従来のガイドブックや旅行代理店中心の情報収集から、SNSを起点とした自分で探して決める旅行へとシフトしています。最新の調査では、訪日客の約90%が旅前の情報収集にSNSを活用しており、Google検索よりも先にInstagramの投稿やTikTokのおすすめで行き先を決めています。

このようにInstagramやTikTok、YouTubeなどの視覚的なプラットフォームは、旅行先の魅力を直感的に伝える手段として大きな影響力を持っています。
観光庁やJNTOの調査でも、訪日前の情報収集においてSNSや動画サイトの利用が増加していることが示されています。
つまり、企業や店舗が外国人観光客に選ばれるためには、SNS上での露出が欠かせません。「どこに行くか」だけでなく、「誰の投稿を見て行きたくなったか」が意思決定に影響する時代です。
旅行インフルエンサーの発信は、単なる広告ではなく疑似体験として機能し、集客に直結する重要な接点となっています。以下ではさらに細かく、どんな国でどんなSNSが利用されているのか、どんな使い分けがされているのかを詳しく解説しています。
2,「在日外国人インフルエンサー」が最強の武器になる理由
インフルエンサーを起用する際、海外在住の有名人を招へいする方法もありますが、
今最も注目されているのは「在日外国人インフルエンサー」の活用です。
彼らがインバウンド施策において圧倒的に有利な理由は、以下の3点にあります。
①リアルタイムの「鮮度」と「信頼性」
日本に住んでいるからこそ、最新の流行や季節の移ろい、混雑を避けるコツなど、観光客が本当に欲しがっている情報を「今」届けることができます。この、現地に住んでいる人の視点は、フォロワーにとって極めて高い信頼感に繋がります。
②言語と文化の「翻訳力」
単に言葉を訳すのではなく、その国の文化や価値観に合わせて「魅力をどう伝えれば刺さるか」を熟知しています。日本人では気づかない意外な魅力を見つけ出し、現地の文脈で発信してくれるため、ミスマッチが起こりません。
③継続的な発信とコストパフォーマンス
海外から来店してもらうのに比べて、渡航費などの経費を大幅に抑えられます。その分、複数のインフルエンサーを起用したり、継続的に発信を依頼したりすることが可能になり、SNS上での露出量を圧倒的に増やすことができます。
3,旅行インフルエンサー活用の具体的な方法
では、実際にどのように旅行インフルエンサーを活用すればよいのでしょうか。まず重要なのは、自社のターゲットに合ったインフルエンサーを選定することです。
アメリカ【体験型・ストーリー重視の発信】
アメリカでは体験を買う文化が根付いているため、疑似体験ができるVlog形式の投稿が好まれます。また、旅行スポットとしても、日本独自の文化などのローカル体験や、富士山やニセコのパウダースノーのような絶景や大自然が高い人気を得ています。
台湾・香港向け 【グルメ・コスパ・写真映え】
台湾、香港では食べ歩きをはじめとしたグルメなどの需要が特に高く、
その中でも自分が見た投稿と同じものをすぐに真似ができ、コスパの良い体験を重要としています。
また、写真映えを求めている観光客も多いため、季節限定の食べ物や風景を求めている人も多いです。
東南アジア向け →【憧れ・ラグジュアリー体験】
東南アジアの旅行者には、日本旅行は“特別なイベント”として捉えられる傾向が強く、SNSでは非日常感や憧れを感じられるコンテンツが特に響きます。高級ホテルや和牛、寿司、温泉といったラグジュアリー体験に加え、雪景色や着物など日本らしい要素が好まれます。
といったように、国や地域によって刺さるコンテンツは大きく異なります。
また、インフルエンサーに依頼をする際
- どの体験をしてほしいのか
- どんなシーンを撮影してほしいのか
- どのSNSで発信するのか
を明確にすることで、投稿の質が大きく変わります。
投稿の内容を指定しすぎると広告感が強くなってしまうため、必ず取り入れてほしいものやシーンを2,3個に絞って伝え、その他の構成はインフルエンサー独自のセンスに任せるのがベストです。
また、以下の記事では地方でのインバウンド対策や、インフルエンサー施策の活用方法、訪日旅行の需要についても詳しく解説しています。
4,課題と解決策
多くの企業が感じる課題として、「どのインフルエンサーに依頼すればいいか分からない」「費用が高そう」「効果が見えにくい」といった点が挙げられます。確かに、個別にインフルエンサーへ依頼する場合、交渉や条件調整に手間がかかるうえ、費用も不透明になりがちです。また、フォロワー数だけで判断してしまい、実際の集客につながらないケースも少なくありません。
こうした課題に対しては、マッチングプラットフォームの活用が有効です。
例えばバズトラベラーズでは、訪日外国人や在日外国人インフルエンサーが登録しており、企業側に対して直接応募が届く仕組みになっています。これにより、複数の候補者を比較しながら選定できるため、ミスマッチを防ぎやすくなります。また、月額制で複数のインフルエンサーと連携できるため、初めての企業でもリスクを抑えながら施策を実施できます。
| 依頼方法 | 費用 | コスト | ミスマッチ | 継続性 | |
| 個別依頼 | 自力で検索 | 不透明高額になりやすい | 高い | 起きやすい | 単発になりやすい |
| バズトラベラーズ | インフルエンサーから応募が来る | 定額 | 低い | 比較して選定できるため起きづらい | 関係性の構築できているインフルエンサーが多数 |
5, 成功を左右する「ハッシュタグ」と「UGC」の連動策
インフルエンサーに投稿してもらうだけで満足してはいけません。その投稿を見た視聴者が、次に「自分もそこに行って投稿したい」と思わせる仕掛け作りがセットで必要です。
①真似したくなる構図の設計
インフルエンサーには、単に風景を撮ってもらうだけでなく、「ここでこう撮ると映える」という具体的な撮影スポットを提示してもらいます。これにより、一般客が真似して投稿するUGC(ユーザー生成コンテンツ)が爆発的に増えます。
②多言語ハッシュタグの利用
英語の #JapanTravel だけでなく、ターゲット国で実際に使われているトレンドワード(例:タイ語の #เที่ยวญี่ปุ่น や繁体字の #日本自由行)をキャプションに盛り込むよう指定します。
これにより、アルゴリズムに乗ってターゲット国のユーザーに届きやすくなります。
③保存したくなる“ガイド投稿”の設計
「行き方・予算・注意点」をまとめた保存性の高い投稿を依頼することで、ユーザーの「行きたいリスト」に入り、実際の来訪率が高まります。
6, フォロワー数より「エンゲージメント」
インフルエンサー施策で陥りがちな罠が「フォロワー数」への固執です。現在のインバウンドマーケティングでは、以下項目をチェックすることが鍵となってきます。
エンゲージメント率
フォロワー数に対して、どれだけ「保存」や「コメント」がされたかを表します。特に「保存数」は、旅行の計画に組み込まれた可能性を示す重要な指標です。また、エンゲージメント率の高い投稿はアルゴリズムによりおすすめされやすくなるため、SNSマーケティングにおいて最重要項目といえます。
フォロワーの属性
インフルエンサーのフォロワーにどの国のユーザーが多く、どのような興味関心を持っているかを見極め、ターゲット層とフォロワー層の一致度を高めることで、投稿への関心を示す人や、需要のある層に届きやすくなります。
インプレッション数
特に新店舗やアカウントを解説したばかりの店舗ではインプレッション数を増やすことが重要になってきます。インプレッションが増えることで様々な人の目に触れ認知が広がるため、より多くの人に「こんなお店がある」と知ってもらうにはインプレッション数もチェックしましょう。
5,まとめ:インフルエンサー活用は「早い者勝ち」
旅行インフルエンサーの影響力は今後さらに拡大していくと考えられます。特に訪日市場では、SNSを通じて知られているかどうかが選ばれるかどうかを大きく左右します。まだ競合が少ない今の段階で取り組むことで、先行者メリットを得ることが可能です。
一方で、後発になるほど競争は激しくなり、広告費や獲得コストも上昇していく傾向があります。まずは小さく試し、効果を見ながら改善していくことが重要です。旅行インフルエンサーの活用は、一度きりの施策ではなく、継続的に取り組むことで成果が積み上がっていきます。
また、当社では企業様の訪日外国人向けプロモーションをサポートするサービスを展開しており、国人インフルエンサーが店舗へ来店し、SNSにその投稿してもらうことでPRをすることや、小紅書(RED)の運用代行を行い、日本で利用されているようなSNSへのアクセスが制限されている中国本土に向けてPRをすることができます。
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