新型コロナウイルスによる渡航制限が解除され、世界的に国際旅行が再開された今、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)の数は急速に回復しています。日本政府観光局(JNTO)の統計でも、訪日客数はコロナ前の水準に迫る勢いを見せています。
しかし、アフターコロナの観光市場では旅行者の価値観や行動様式が大きく変化しており、従来のインバウンド対策をそのまま継続するだけでは効果が薄くなっています。
この記事では、アフターコロナで外国人観光客に起きた変化を整理し、日本企業が今後取り組むべきインバウンド戦略について解説します。
1. アフターコロナで変化した外国人観光客の特徴
アフターコロナの訪日外国人観光客には、コロナ前とは異なる4つの大きな変化が見られます。健康・安全への意識の高まり、個人旅行(FIT)の増加、デジタル情報収集の重視、そしてサステナブル・体験型観光への関心の高まりです。これらの変化を理解することで、効果的なインバウンド戦略を立てることができます。
健康・安全志向の高まり
コロナ禍を経た観光客は、旅行先での「安全」「清潔」「衛生管理」を重視する傾向が強まりました。
ホテルや飲食店における衛生面の徹底や、混雑を避けられる観光プランが選ばれる要因となっています。
個人旅行(FIT(Foreign Independent Tour/Traveler))の増加
コロナ後は訪日外国人観光客のニーズが多様化しており、パッケージツアーを利用しない個人旅行・FITが増加傾向にあり、全体の90%がFITとなっています。
家族や友人単位で行動し、オンラインで情報を収集しながら自分好みの旅行プランを立てるのが主流になっています。
デジタル情報収集の重視
SNSやレビューサイト、動画プラットフォームを通じた情報収集が一般化しました。
旅行前に「#japantravel」「#tokyofood」などのハッシュタグで検索し、リアルな体験談を参考にするケースが増えています。
サステナブル・体験型観光への関心
旅行を「消費」ではなく「体験」として捉える人が増加しました。
自然環境に配慮したアクティビティや、地域文化に触れる体験型観光(茶道、伝統工芸、農業体験など)への需要が高まっています。
さらに、旅行者の69%(約3分の2)が、「訪問先を到着時よりも良い状態で去りたい」と考えており、旅行を通じてポジティブな影響を残したい意識が強まっています。
2. 外国人観光客が求める具体的なニーズ
アフターコロナの外国人観光客が重視するのは、安全性・清潔感、少人数・プライベート体験、デジタルサポート、ローカル・文化体験、そしてサステナブルな取り組みの5つです。これらのニーズに応えることで、旅行者の満足度向上とリピート獲得につながります。
①安全性・清潔感
「安心して滞在できるかどうか」は旅行者の最優先条件になっています。
館内の清掃や除菌、食材の衛生管理などを明確に打ち出すことが、選ばれる理由につながります。
②少人数・プライベート体験
混雑を避けたい観光客は、貸切プランや少人数限定の体験を好む傾向があります。
例えば、伝統工芸体験を「1日1組限定」にするなど、特別感を演出するサービスが支持されます。
③デジタルサポート
スマホで完結する多言語予約システムやキャッシュレス決済は必須となりつつあります。
特に中国・欧米の旅行者は、日本での現金文化に戸惑うことも多いため、キャッシュレス対応は満足度を左右します。
④ローカル・文化体験
東京や京都といった定番観光地だけでなく、地方のユニークな文化体験や自然環境に触れられるプログラムへの関心が高まっています。
地域に根差した食文化や伝統芸能は、強力な観光資源となります。
⑤サステナブルな取り組み
環境に配慮した観光は欧米市場を中心に重要な選定基準になっています。
エコ素材の活用や地域還元型の取り組みをアピールすることで、旅行者の共感を得られます。
3. 日本企業が取り組むべきインバウンド対策
アフターコロナのインバウンド市場で成功するためには、多言語対応の強化、キャッシュレス・非接触対応、地域体験プログラムとの連携、サステナビリティの打ち出し、そしてSNSやインフルエンサー活用の5つの対策が重要です。これらを実践することで、変化した観光客のニーズに応え、競争力を高めることができます。
①多言語対応の強化
公式WebサイトやSNSの多言語化は必須です。
旅行者は事前にネットで比較検討するため、英語・中国語・韓国語で最新情報を提供できるかどうかが集客力を大きく左右します。
②キャッシュレス・非接触対応
クレジットカードやモバイル決済を利用できる環境を整えることで、旅行者の不安を解消できます。
予約から支払いまで非接触で完結できる仕組みは高評価につながります。
③地域体験プログラムとの連携
宿泊施設や飲食店が地域の観光資源と連携し、旅行者が「その土地ならではの体験」を楽しめるようにすることが重要です。
例えば、農家民泊での収穫体験や、地元職人によるワークショップなどです。
④サステナビリティを打ち出す
環境に配慮した取り組み(再利用資材の活用、フードロス削減など)を積極的に発信することで、企業イメージの向上と集客効果の両立が可能になります。
⑤SNSやインフルエンサー活用
外国人観光客はSNSを情報源としているため、ターゲット市場に影響力を持つインフルエンサーとの連携は効果的です。
実際の体験を発信してもらうことで、訪日意欲を高められます。
4. まとめ アフターコロナ時代のインバウンド成功の鍵
アフターコロナにおける外国人観光客は、安全性・デジタル対応・体験型観光・サステナビリティを重視するようになりました。
これは一時的な流行ではなく、今後の旅行市場における標準となる可能性が高いと言えます。
アフターコロナのインバウンド市場で成功するためには、外国人観光客の最新動向を正しく理解し、デジタルと体験の両面から戦略を構築することが欠かせません。バズトラベラーズでは、世界各国の外国人インフルエンサーや旅行者のデータを基に、効果的な訪日プロモーションをサポートしています。自社のインバウンド集客を強化したい企業様は、ぜひ下記よりご相談ください。
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